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エスワイシーは法人専用のノンバンクビジネスローン
エスワイシーという名前を聞いたことがないという人も多いのではないでしょうか?
個人向けの会社ではないので、耳にする機会は少ないですが、エスワイシーは資本金5,000万円、年間申込実績9,500件以上という事業資金向けノンバンクの中でも中規模の会社で融資実績も多数ある会社です。
エスワイシーには他社にはない特徴がいくつかありますが、代表的な特徴は以下の5つです。
法人限定
エスワイシーは法人限定に融資を行っているノンバンクです。ノンバンクで多いのが個人事業主限定もしくは法人代表者限定というローンがありますが、エスワイシーはその逆で法人限定となります。
ノンバンクから融資を受けにくかった法人でもノンバンク独特の審査基準やスピードで融資を受けることが可能です。
年商5,000万円以上
エスワイシーは大型融資に特化したビジネスローンです。どの会社でも申し込むことができるわけではなく、年商が5,000万円以上ないと申し込むことはできません。
ノンバンクの融資は小規模法人や個人事業主を顧客ターゲットとしている場合が多いのですが、この点も他とは逆で、エスワイシーは大規模法人を顧客ターゲットとしているノンバンクです。
大きな会社の急な資金繰りに活用することができるローンです。
融資金額300万円~1億円まで
エスワイシーの融資金限度額は高額となっています。最低融資金額は300万円、融資限度額はなんと1億円です。
しかもここまでは原則的に無担保無保証で対応しています。ノンバンクの多くが融資限度額は500万円程度でそれ以上の金額は担保ありで対応していますので、エスワイシーの融資がいかに毎月多くの資金を必要とする大規模法人向けの商品設計になっているかということがよくわかります。
金利
エスワイシーのビジネスローンの金利は7.5~15.0%となっています。おそらく、数百万絵単位の融資の場合には最高金利の15%が適用される場合がほとんどです。
利息制限法の法定上限金利は100万円以上の貸付で15%となっています。金利面ではエスワイシーは他のノンバンクの金利と変わらない法定上限金利ぎりぎりの設定となっているといえるでしょう。
最長36か月払い
エスワイシーの融資期間は最長36か月の分割か一括払いかのどちらかです。他のノンバンクの融資期間は5年程度までとなっているのが一般的ですので、エスワイシーの融資期間は他よりも短いといえます。
例えば1億円を金利7.5%、期間36か月で借りた場合の元金均等での初回返済額は約270万円に利息が62万円程度となります。年間で4,000万円程度の返済金が必要になりますので、かなり多額の年商がない限りは高額を借りるのが難しくなります。
一括返済か短めの分割返済に対応しているのは、取引先の入金約束が遅れて、つなぎ資金が必要などといったようなスポットでの短期の入用に活用できるローンであるといえるでしょう。
エスワイシーの融資に必要な書類
エスワイシーの申込に必要な書類は以下の2つだけです。
①代表者の本人確認
②決算書
申込時に必要な書類ということはどの情報を審査の材料とするかです。
銀行であれば、仕入れ先や売り上げ先の明細、資金繰り表、銀行員との面談など様々な書類とプロセスが審査に必要になり、審査には時間がかかりますが、エスワイシーは決算書の内容を確認してリスクを判定するだけですので、審査のプロセスが非常に簡素であるという特徴があります。
エスワイシーは最短翌日回答、2日後融資
エスワイシーの審査のプロセスは以下のようになっています。
・電話、メール、FAXで簡単申込
エスワイシーは電話、メール、FAXのいずれかの方法で申し込むことができます。銀行への融資の申込は基本的に面談ですので、忙しい社長さんも非対面で面談できるのはとても便利です。
審査回答は電話で
審査の結果は電話で回答されます。ここまで最短で申込日の翌営業日には電話があります。その後、契約に必要な書類のやりとりが終了次第融資実行となります。
ここまで最短で申込後から2営業日で融資となります。
銀行で事業資金の融資を受けようと思ったら短くても1週間、長い場合には1か月程度の時間がかかってしまうことも珍しくありません。
月末に取引先の事情などによって急に資金繰りがずれて、月末の支払いに間に合わないといったようなときには銀行の長い審査時間を悠長にまっている時間はありません。
エスワイシーの審査は法人の事業資金という銀行であれば審査に時間のかかる案件をスピーディーに行ってくれますので、急いでお金が必要な経営者にとって最適の商品です。
エスワイシーの審査
エスワイシーの審査はおおよそ以下の基準で審査を行います。
事業計画
会社経営がうまくいっていない場合には事業計画についても審査を行います。今は赤字でも事業計画に合理性があり、回収可能であると判断できれば融資に応じてくれる可能性もあります。
キャッシュフロー
赤字か黒字かだけでは返済可能かどうかの判断はできません。重要な点はキャッシュフローつまりお金の流れです。たとえ赤字でも、キャッシュフローに返済できるだけの資金があれば融資を受けられる可能性があります。
売掛金
売掛金がどの程度あるかもエスワイシーの審査基準の1つです。売掛金は債権ですので、もしも倒産した場合には。エスワイシーがその債権を押さえることができます。
手形割引などの事業も行っているエスワイシーですので、もしも倒産した際に、どの程度の回収が見込めるか。つまり売掛金などの売掛債権がどの程度あるかも重要な審査の判断材料となるようです。
エスワイシーのようなノンバンクは銀行の審査の価値観と全く逆であるといえます。銀行の融資は融資金によって、企業が成長できるか、また建て直せるかということが重要な審査の基準となります。
一方、エスワイシーの審査の基準は倒産したときに、どの程度のリスクをカバーできるかという点も重要な審査材料になります。
ノンバンクに申込に来る企業の多くはすでに銀行からの融資を受けられなくなっている場合が多いためです。
エスワイシーは担保保証人不要
高額融資に対応したエスワイシーですが、高額融資でありながら担保や保証人が不要であるという点も大きな特徴です。
通常、高額融資は不良債権化したときのリスクが大きいため多くのノンバンクでは担保を取りますが、エスワイシー原則担保や保証人は不要です。
このため。エスワイシーはハイリスクハイリターンで多くの収益を出している数少ないノンバンクであるともいえるでしょう。
エスワイシーは銀行からの融資を受けられなくても強い味方
エスワイシーは銀行から以下の理由で融資を受けられない企業でも融資を受けることができる可能性があります。
税金の滞納があっても融資対象
銀行から事業資金の融資を受ける際の審査には納税証明者が必要になることがほとんどです。税金の滞納があると納税証明書が発行されないため、税金の滞納があるときには銀行から融資を受けることができる可能性が著しく低くなります。
エスワイシーの審査には納税証明書は必要ないため、税金の滞納があるからと言って融資をあきらめていた会社でも融資を受けることができる可能性があります。
赤字決算でも融資対象
エスワイシーの審査は銀行審査とは異なります。銀行審査は融資を行ったことによって業績が向上したり、会社がたてなおるとの見込みがあるからこそ融資を行うので、具体的には3期連続で営業赤字のようなたてなおる見込みのない業者への融資は行いません。
エスワイシーは銀行審査では会社がたてなおるのが難しいと判断されるような企業であっても、回収可能であると判断されれば融資を受けられる可能性があります。
条件変更中でも融資対象
銀行融資では、返済期間や元金返済の据え置きなどの、借入条件を変更した企業への融資は基本的に条件変更から1年以上は経過しないと融資を行いませんし、条件変更から1年以上経過していても、銀行の格付けが下落しますので、融資を受けるのは難しくなります。
エスワイシーの審査は銀行融資とは全くの別枠で行いますので、銀行での条件変更中でも、返済に懸念がないと判断できれば融資に応じてくれる可能性があります。
このように、エスワイシーでは様々な事情によって銀行から融資を受けられなくなった企業でも融資を受けられる可能性があります。