運転資金借入※ 資金繰りに活用できるみちのく銀行の事業資金融資
本文 株式会社みちのく銀行は1976年に青和銀行と弘前相互銀行が前者を存続銀行としたうえで合併して誕生した地方銀行です。青森銀行と並ぶ県内最大規模の金融金庫であり、県内全域を営業エリアとしているだけでなく県外にも一部進出しています。青森県内でビジネスを行っている事業者にとっては資金調達にとどまらない重要な金融機関といえるでしょう。店舗数は99店(2018年4月現在)。
みちのく創業チャレンジ資金
そんなみちのく銀行では事業者向けの事業資金融資が充実しています。まずこれから新たな事業をはじめたい事業者を対象にした「みちのく創業チャレンジ資金」。県内および北海道の道南地域で創業すること、もしくは創業後税務申告を2期終えていないことが利用条件です。
融資額は3000万円以内。運転資金・設備資金に利用が可能です。融資期間が少々変わっており、2期目の決算月から起算して5か月後の月末日まで。利用する前から融資期間がどれぐらいになるのかをよく検討したうえで申し込むか、どれぐらいの融資を希望するかを決めておく必要がありそうです。
もうひとつ重要なのが金利です。銀行が設定する金利が適用されるのですが、条件を満たした事業者は金利面の優遇を受けることができます。いろいろな条件が用意されており、たとえば「女性・30歳未満の若年層、55歳以上のシニアが対象の場合は0.2パーセント優遇」、「日本政策金融公庫との協調融資、未来を変える挑戦資金との併用を希望すると0.2パーセント優遇」などがあります。ホームページに詳細が掲載されているので該当する条件があるかどうか、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
担保は原則不要ですが、融資された資金を不動産取得に使用した場合にはそれが担保として設定されます。保証人はガイドラインに基づいて判断されます。
みちのくビジネスローンⅢ「地域の力」
こちらは広く事業者の資金繰りに役立てられる保証協会保証付の融資商品です。青森県内に事業所を融資、原則として同一事業を2年以上継続して営んでいる中小企業・個人事業主が対象となります。
融資額は3000万円まで、ただし直近決算における平均月商の3倍以内が上限です。用途は設備資金・運転資金。融資期間はこの用途によって異なり、運転資金が10年以内、設備資金が15年以内に設定されています。担保も用途により変わり、運転資金では不要、設備資金では不動産を購入する場合にその物件が担保として設定される形になっています。保証は青森県信用保証協会の保証となるので第3者保証人は不要です。
事業向けサービス
そのほかのサービスでは在庫や売掛金を担保にして融資をうけることができるABL(動産担保融資)があります。不動産担保を用意できない中小企業・個人事業主の資金繰りに特に役立つでしょう。債権の流動化サービスなどもあるのでこちらの方面も確認しておくとよいかもしれません。
このページの金利や限度額は記事執筆時(2018.05~06前後)の情報のため、
公式サイトにて最新の情報を必ずご確認ください。
[ビジネスローンはパッケージ]
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