LENDYはオンラインで完結する事業者向けの融資サービスで、
株式会社クレジットエンジンが提供しています。
貸金業の登録事業者として、自社で調達したお金を実際に事業主に貸付を行なう、
いわゆるバランスシート型レンダーのビジネスモデルです。
目次
LENDY商品概要
商品概要
融資限度額 | 300万 |
金利 | 8.0%~15.0%(融資額100万円以上) 13.0%~18.0%(融資額100万円未満) |
返済期間 | 1年以内 |
申込条件 | 法人または個人事業主(20歳以上64歳以下) |
返済方法
LENDYの返済方法は期限一括弁済と元利均等返済のいずれかから選択することが可能です。
セール前など一過性の売上増加に必要な一括仕入れの際には一括返済を選択することもできますし、規模拡大によって今後数ヶ月分の運転資金をまとめて借りたい場合などは分割返済を選択することが可能です。
必要書類
LENDYの契約に必要な書類は以下の書類になります。
法人 | 代表者の本人確認書類、登記事項証明書(商業登記簿謄本) |
個人事業主 | 本人確認書類 |
法人も個人事業主も必要なものはいわゆる本人確認書類だけで、その他の書類は一切必要ありません。
後述しますが、その他の会社情報や審査情報は全てLENDYが持っているためです。特別な書類を一切用意することなくローンの契約を行うことができます。
LENDYの特徴
オンライン融資サービスのLENDYは銀行融資はもちろん、他のトランザクションレンディングとも異なる特徴をいくつかもっています。
大きな特徴としては以下の5点になります。
業種に制限がない
LENDYが他のトランザクションレンディングと大きく異なる点は、特定のECサイト、決済システム、予約システムの利用者以外でも利用することが可能という点です。
例えば、大手ECサイトであるAmazonや楽天はそれぞれトランザクションレンディングを行なっていますが、このレンディングを利用できる対象は、AmazonレンディングであればAmazonマーケットプレイスに出品している法人のみです。
楽天も同じで、多くのトランザクションレンディングが自社のECサイトや決済サービス利用者だけに融資を行っているのが現状です。また、そもそもECサイトを利用しているというのも条件になります。
しかし、LENDYは特定のECサイトや決済サービスの利用者だけでなく、自社サイトからでも情報を集め審査を行っています。
さらに、ECによる売上がなくても、クラウド会計ソフト、POSレジシステム、銀行の口座データ、SNSなどから幅広く情報を集め審査を受けることができるため、ネットショップを行っていない店舗でも融資を受けることが可能になります。
ここがLENDYが他のトランザクションレンディングと大きく異なる点です。
特定のECサイトとのトランザクション(取引)によって融資が決まるわけではなく、借入を希望する事業者のバランスシート(資産)を見ていく形になるからです。
新しい融資形態ということもあって意味や定義の共有がまだまだ途上であり、日本では「トランザクションレンディング」とひとくくりにされてしまうことも多いのですが、「バランスシートレンディング」は形態が少し異なるわけです。
トランザクションレンディングとバランスシートレンディングの違い ←解説ページへ
登録と同時に与信審査が終了
LENDYの登録は非常に簡単で、業種や屋号、店舗住所、代表者氏名、電話番号などを入力するだけで、あとはLENDYが持っている店舗データと連携するだけになります。
LENDYはすでに店舗データをある程度保有していますので、この登録が終えた時点で審査は終了しています。
というよりも、LENDYが自動的に審査を行っていた審査結果が表示されるのです。
さらに、クラウド会計ソフト、POSレジ、オンラインバンキング、決済サービスなどと連携させることで、さらにLENDYに審査材料を与えて、より有利な条件で融資を受けることも可能です。
このように、いくつかの項目を入力するだけで瞬時に審査結果が表示されるため、急いで資金を調達したい時には大きなメリットがあります。
最短翌営業日振込
LENDYは最短で翌営業日に融資を行ってくれます。
トランザクションレンディングは融資までのスピードが早いという点が特徴ですが、最短2営業日融資というのは、他のトランザクションレンディングと比較しても非常に早いと言えます。
ネットショップなどで急激な受注が入って素早く仕入れの資金を用意したいというような場合にもLENDYは強い味方となってくれそうです。
当日入金のサービスを開始
株式会社クレジットエンジンが運営する
オンライン融資サービス「LENDY」( https://www.lendy.jp/ )では、
2017年6月27日よりサービスの拡充・改善の一貫として、 当日入金のサービスを開始しました。
借入枠だけの作成も可能
LENDYは借入枠だけの作成も可能です。
借入枠を作成するというよりも、アカウントの登録だけしておけば、いくら借入可能かは常時表示され、あとは融資申込ボタンをポチッと押せば最短翌営業日には融資金が振り込まれます。
「枠を作成する」というような仰々しいものではなく、アカウント登録=枠の作成にもなるため、今のところお金が必要ない事業者も必要な事業者も登録しておいて損はないでしょう。
様々な角度から審査を行う
LENDYの審査の角度は多角的と言えます。
楽天やAmazonのトランザクションレンディングの審査材料となるのは、当該ECサイトでの取引実績のみです。
Amazonレンディングで借入を希望する人が、Amazonの売上が少なければ、いかに自社サイトで良好な売上を計上していようとも少額しか借りることはできません。
しかし、LENDYは自社サイトからも大手ECサイトからも銀行の口座情報や決済サービスの決済情報な様々な情報ソースを活用して審査を行ってくれるため、他のトランザクションレンディングよりも多角的な視点から審査を行うという特徴があります。
LENDYの審査
LENDYは審査は、銀行はもちろん他のトランザクションレンディングとも異なります。
特定のECサイトのトランザクションだけが審査材料とはならないため、トランザクションレンディングの短所でもある、偏った審査にならない傾向があると言えます。
決算書による審査は行わない
LENDYの審査材料は、ECサイトの売上、銀行の口座情報、決済サービスからの情報、POSレジに情報、クラウド会計ソフトの情報、SNSからの情報ですので、銀行のように決算書からの審査は一切行いません。
そのため、本人確認書類以外の書類の提出が必要ないのです。
恣意的な意図が介入する審査は行わない
粉飾とまではいかなくても「赤字にしたくない」「節税したい」という意図を持って決算書に手が加えられていることも多々あります。
銀行員が個人事業主の確定申告書を審査する際には、ほぼ確実になんらかの嘘があることを承知して審査を行っているほどです。
また、銀行審査の際に重要になるのが資金繰り表です。
資金繰表は過去の実績としての資金繰りよりも、融資実行後に会社の資金繰りがどうなるのかの予測の資金繰表の方が審査の際には重要になります。
このため、審査に有利になるように、やたらと将来的な成長をよく見せたりすることで審査に通過することもあり、審査に有利な資金繰表を作成するためには一定のテクニックが必要になることが実際的なところです。
※融資を引き出せる資金繰り表の作り方!苦しい資金繰りの改善に銀行視点で良いテンプレート
このように、銀行が審査の拠り所とする決算書や資金繰り表には人間の恣意的な意図が必ずと言っていいほど介入しているのです。
しかし、LENDYが審査の拠り所とするのは、売上のデータにしろ、会計データや決済データにしろ、すべて生の生きた真実の情報です。
このような審査を行うため、融資を受けるためのテクニックなどというものが介在する余地はなく、誰でも平等な審査を受けることができるのです。
特定のモールのトランザクションレンディングとは異なる
先ほどから述べているように、楽天やAmazonのトランザクションレンディングは当該ECサイトのトランザクションデータだけを審査材料としていますが、LENDYは全てのECサイトや実店舗の売上データや銀行の口座情報まで審査材料にしています。
このため、売上の割合が楽天やAmazonや実店舗や自社ECサイトなどにバラバラになっている店舗でも、どこか1つの販売チャネルに偏在している店舗でも総合的な審査を受けることができるという特徴があります。
様々な情報源が審査に寄与する特徴を持つ
トランザクションレンディングは特定のECサイトや決済サービスなどの1つの情報源を元に審査を行いますが、LENDYは店舗を取り巻く全ての情報から審査を行います。
さらにSNSでの拡散や評価などからも審査を行なうという特徴があります。
この辺もLENDYが他のトランザクションレンディングよりも総合的な審査を行っていると私が考える理由の1つです。
LENDYのメリット
LENDYには以下の4つのメリットをあげることができます。
ECサイトも適正に審査が受けられる
ECサイトは銀行から融資を受けにくいと言われています。
実店舗を持たないこと、回転が早い業種であるため、売上の継続性について銀行が評価をしてくれないことなどが理由としてあげられますが、LENDYをはじめとしたトランザクションレンディングの主な審査材料は、銀行が評価をしないECサイトでのトランザクションデータや決済データです。
これによって、本来銀行からはなかなか資金調達が難しかったECサイトでも融資を受けやすくなるというメリットがあります。
融資までの時間が早くビジネスチャンスを逃さない
LENDYはトランザクションレンディングの中でも融資までの時間が早い最短翌営業日融資です。
メディアなどに取り上げられると爆発的に多数の受注が入るのがECサイトの世界ですので、そのような急激な資金繰りに対しても、最短2営業日融資であればしっかりと対応することができます。
融資までのスピードが早いというのは大きなメリットです。
登録=即審査
先ほども述べたようにLENDYは登録を終えた瞬間に審査結果が表示されます。
通常は融資に申し込まないと、審査結果というものは出ませんが、LENDYは登録と同時に審査が完了している状態です。
「お金を借りる」という行為は経営者としては慎重な判断を迫られるものですが、LENDYであれば「申込」という仰々しい判断を行わなくても、登録だけで気軽に結果が表示されます。
申し込みのハードルが非常に低く設計されているという点も大きなメリットです。
業務改善が即審査に反映される
銀行の審査では、今年の決算内容が悪ければ、来年の決算内容が良くなるまで1年間お金を借りることができないというのは決して珍しい話ではありません。
しかし、LENDYが審査材料としているのはまさに、今現在の売上や決算データなどです。
先週はあまり売上が芳しくなかったが今週は売上が爆発的に伸びたなどということはECサイトでは日常茶飯事です。
このようなタイムリーな業況の変化に対してもLENDYは自動的に情報を拾って審査に反映させてくれるため、「先週は業況が悪く融資受けられなかった」という企業が翌週になって急に融資に応じてもらえる可能性もあります。
今の情報をタイムリーに集めているLENDYならではメリットと言えるでしょう。
LENDYのデメリット
LENDYにはトランザクションレンディングが共通して抱える2つのデメリットがあります。
金利が高い
LENDYの金利は8.0%~15.0%(融資額100万円以上)、13.0%~18.0%(融資額100万円未満)
という高金利です。
貸金業者であるLENDYの主な融資原資は銀行からの借入などですので、この金利は仕方がないと言えますが、それでも銀行の事業資金の金利が2%を切ることも珍しくない中で、大きくなる利息の負担はデメリットと言えます。
とは言え、LENDYは短期的に必要な資金をスピーディーに供給するというスキームでできていますので、短期間であれば利息の負担は経営を圧迫するほどにはなりません。
小額の運転資金のみの対応
LENDYの融資限度額は300万円で資金使途は運転資金のみです。
小口のECサイトや小売店の仕入れ資金などには活用できますが、ある程度規模の大きな店舗には少ないと言えます。
まだまだ規模が小さい貸金業者ですので仕方ありませんが、設備資金や中規模の運転資金に活用できないという点はデメリットです。
今後は融資限度額を1000万円にしていきたいとしていますので、今後の展開に期待です。
まとめ
LENDYのまとめです。
①融資限度額は300万円と少額の運転資金のみの融資
②最高金利は18%と金利が高い
③最短翌営業日融資のスピード対応
④登録後すぐに審査結果がわかる
⑤特定のECサイトだけではなく、売上や決済データ、クラウド会計データ、レジデータ、銀行口座データなど多角的な視点で審査を行う
LENDYは登録をするだけで借入可能額が表示されます。
その表示額はすぐに借りることができるので、今お金が必要でないかたもお試しで登録してみてはいかがでしょうか?